注文住宅で庭を設けるメリット・デメリットについて解説!

公開日:2023/10/15   最終更新日:2023/07/04

庭

注文住宅で庭を作るか、作らないかは、案外迷うところです。庭は欲しいけれど、どんな点に気を付けて作ればよいのか、まだ庭を作るとは決めていないけれど悩んでいるという方へ、今回は、注文住宅で庭を作るメリット・デメリットについて紹介します。庭を作るときに注意すべき点についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

注文住宅で庭を設けるメリット

一戸建てにどのような庭を作るかによって、メリットは異なりますが、一般的には次のようなものがあります。

家庭菜園・ガーデニングを楽しめる

庭があると自分で野菜を育てて収穫したり、好きな花を育てて自宅に飾ったりと趣味を楽しむ空間となります。お花をきっかけに隣近所の方とのコミュニケーションが広がるかもしれません。子どもがいる場合なら、野菜を育てることで、自給自足の体験や食育にもなります。

子どもやペットの遊び場になる

子どものいる家庭なら、庭は安心で安全な遊び場となります。庭の広さによっては、砂場や滑り台などを置くこともできます。公園の砂場には、犬や猫の尿やフンが残っている可能性がありますが、自宅の庭なら、使わない時はカバーをするなどの対策により、衛生状態も担保されます。

犬などのペットを飼っている家庭なら、散歩代わりとしても庭が活用できます。また、BBQを楽しんだり、気分転換にアウトドア気分で食事をしたり、イベント的な活用も可能です。

日当たりや通気性が良くなる

近隣とのスペースが確保できることで、家の風通しや日当たりがよくなることも大きなメリットです。部屋にいながら、四季の景色を楽しむこともでき、日々の暮らしのなかでちょっとしたうるおいにもなるでしょう。

注文住宅で庭を設けるデメリット

さまざまな使い道があり、日々の生活に刺激を与えてくれる庭ですが、もちろんメリットばかりではありません。ここからは庭を作るデメリットを紹介します。

土地の広さを確保しなければならない

庭を作ろうと思うと、それだけのスペースが必要です。必要な土地が広くなれば、当然その分土地価格にコストがかかります。庭を作る費用も、家を建てる費用にプラスされてきますので、予算とのバランスを十分に考えなければなりません。

手入れが大変

ガーデニングや家庭菜園ならもちろんのこと、それ以外の庭でもやはり手入れが必要です。それにかかる費用や時間が負担になってしまう可能性は十分にあります。

もし、お手入れをしないで放置してしまうと、庭木が大きくなりすぎたり、害虫や落ち葉による近隣被害をもたらしたりするかもしれません。そうならないためにも定期的なメンテナンスや管理は欠かせません。

外から見えやすい

庭の位置によっては、外から除かれやすい場合があります。自分たちの生活が家の前を通っている人や隣家に見えてしまうというデメリットは、場合によっては大きなストレスになります。そうならないためには、庭と家の位置関係をよく考えること、柵や庭木を植えて目隠しをするなどの工夫が必要です。

庭を造る際に意識するべきポイント

では、実際に庭を造る場合、どんな点に注意し、意識すればよいのでしょうか。庭のメリットを最大限に利用するためのポイントを紹介します。

どんな目的で作るか

庭を造るときは、ただ漠然と庭が欲しいと言うだけでなく、どんな目的で使いたいのか、庭で何をしたいのかを考えておくことが大切なポイントです。なぜなら、庭の使用方法によって、全く違った庭造りが必要になるからです。

家族で話し合い、どんな風に使いたいのかをまとめたうえで、庭の仕上げ方法を決めましょう。

庭の仕上げ方法を決める

一般的な庭の仕上げ方法と特徴は下記の通りです。

・土のまま

費用を抑えるなら土のままがおすすめですが、雑草が生えやすく雨でぬかるむなどの欠点があります。

・砂利を敷く

砂利を敷き詰めるとスッキリとした印象が出て、「じゃりじゃり」と足音がするために防犯にもなりますが、歩きにくいという点がデメリットです。

・芝生を敷く(人工芝・天然芝)

見た目が美しいのは芝生のメリットです。ただ施工費用が安い天然芝は、メンテナンスが大変ですし、1度施工すれば10年は持つ人工芝は施工費用が高くなるというデメリットがあります。

・コンクリートを張る

コンクリートは耐久性も高く、手入れもしやすいですが、太陽の熱を吸収するため、特に夏は屋内の温度にも影響を与えます。

どの方法も長所短所がありますので、使用方法やコスト面をよく考えて決定しましょう。

駐車・駐輪スペースへの配慮

庭を駐輪・駐車スペースとしても活用するなら、その分の広さを確保しておかなければなりません。

手入れのしやすさ

庭のデメリットである手入れの大変さを出来るだけ少なくする工夫も大切です。仕上げ方法や庭の広さなど、自分たちが十分手入れ可能な範囲をよく検討したうえで、庭を造りましょう。

水栓の位置

ガーデニングや家庭菜園をする場合だけでなく、庭の手入れのためには水道の設置が必須です。長いホースを必要としたり、余計な手間がかかったりしないように、水栓の慎重に決めましょう。

統一感を持たせる

庭をデザインする場合、家の雰囲気と合わせたデザインにすると、スッキリおしゃれなイメージになります。和風建築なら和風庭園っぽく、欧風テイストの家ならヨーロッパの雰囲気を持った庭に、というように、実用性を持たせたうえで、統一感のあるデザインにしましょう。

まとめ

素敵な庭を眺めながらアフタヌーンティーを楽しむ、家庭菜園で採れた野菜を食卓に並べる、子どもやペットが楽しそうに遊んでいる、まさに庭付き一戸建ての幸せな景色です。この素敵な景色を実現させるためには、庭のメリット・デメリットを理解したうえで、十分な対策を取り、コスト面・手入れの負担をよく考えたデザインにすることが重要です。今回の記事を参考に、家族皆さんが楽しめる素敵な庭を造ってください。

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