注文住宅に屋上は設けるべき?事前にメリット・デメリットを知っておこう!

公開日:2023/03/15   最終更新日:2023/02/15


憧れのマイホームを建築するとなったとき、住宅に屋上をつけるか検討している方もいらっしゃるかと思います。屋上があれば、さまざまな楽しみが増えます。本記事では、注文住宅を購入するときに、屋上を設けるメリットとデメリットを解説します。もし、注文住宅の購入を検討している方はぜひ、参考にしていただけると幸いです。

屋上付きの注文住宅を建てるメリット

ここからは、屋上付きの注文住宅を建てるメリットを解説します。屋上付きの注文住宅であれば、屋外にもプライベート空間ができるため開放的です。さらに、季節を通じて、さまざまなことが自宅で楽しめるようになります。具体的に解説します。

季節を問わず開放的なレジャーを楽しめる

とくに、都心に住んでいる方であれば、庭付き1戸建てを購入するのが難しい方もいるでしょう。屋上であれば、敷地面積を取ることなく趣味やレジャーを楽しめます。たとえば、子どもがいる家庭であれば夏はプールを出して遊べます。また、現在人気の家キャンプやグランピングを楽しめるでしょう。家庭菜園が好きな方であれば、屋上で野菜を育てる楽しみも増えます。

洗濯物が外に干せる

一般的には、普通の1戸建ての建物であれば、比較的日当たりがよい2階に竿を通して洗濯物を干します。ただ、2階のベランダに洗濯物を干す際に困るのがスペースです。ベランダの奥行きは、通常1,000㎜で造られていることがほとんどで、狭い空間の中で、どのように干すか考えながら干すのは、非常にストレスが掛かります。しかし、屋上を設けることで、洗濯物を心置きなく干せるため、心理的ストレスから解放されやすくなります。

屋上は延べ面積に含まれない

屋上部分は延べ面積に含まれないため、溶積率を気にすることなく生活スペースを増やせます。とくに、都心であれば面積が広くないため、屋上があるだけでも開放的な造りの住宅を建てられます。ただし、塔屋や階段室は建築物の高さとして算出される場合があるので、注意しましょう。

屋上付きの注文住宅を建てるデメリット

屋上付きの注文住宅は、メリットがたくさんありますが、その反面にデメリットも存在します。事前にデメリットを把握しておくと、注文住宅を依頼するときに、スムーズなやり取りができるようになります。屋上付きの住宅を検討している方は、参考にしてください。

屋根がないため陸屋根のデメリットが起きる

通常の住宅であれば、屋根が存在するため雨や風を防げます。ただし、屋上が存在することで、水勾配の流れや排水計画が複雑化します。そのため、通常の屋根であれば、20~30年程度のメンテナンスで済みますが、屋根付きの場合は、シート防水によるメンテナンスを15年程度のスパンで行わなければなりません。また、太陽光パネルの設置を検討している方は、スペースがさらに少なくなることも念頭に置いておきましょう。

小さな子どもがいる家庭では屋上の事故に注意

屋上は2階よりも高い部分に位置しているため、転落事故の危険性が高まります。建物からの転落による事故は増加傾向にあり、14歳以下の事故指数は交通事故に次いで4番目に多くなっています。

屋上の設計を業者に依頼する際に注意するべきポイント

屋上の設計を業者に依頼する際は、どこも同じだと考えていませんか?じつは、業者に頼む際には以下の点に注意して依頼しないと、後になってトラブルになる可能性もあるため、あらかじめ理解しておきましょう。

屋上付きの注文住宅の実績がある

屋上付き注文住宅の実績がある業者だと、段取りや手際の速さが格段に違います。屋上付き注文住宅の実績がきちんとあるかどうか検討段階でチェックしておきましょう。

アフターサポートがある業者

屋上には、建てた後のメンテナンスが非常に重要になります。屋上には雨漏りの危険性があり、定期的なメンテナンスを行わなければ大きな負担になってしまいます。アフターサポートが充実している業者を選択するようにしましょう。

できるだけ多くの業者の見積もりやプランで比較する

予算の中で、ライフスタイルに合う屋上とマッチする業者を探しましょう。自分のプランと合うかどうか見極めるためには、多くの業者の見積もりやプランが必要です。少しでも、よいと感じたプランがあれば見積もりの依頼をしましょう。

屋上付きの注文住宅の施工を依頼する業者選びのポイント

施工業者を選択する際には、まず相見積もりをとることをおすすめします。施工業者によっては、ホームページを見ても分かりづらい施工業者も多く存在します。実績やサポートを先に絞ってしまうと、選択肢が狭くなる場合があり注意が必要です。よいと思った施工業者がいれば、情報を確認したうえで見積もりを依頼してみましょう。

まとめ

本記事では、注文住宅に屋上を設ける際の注意点やメリット・デメリットを紹介しましたが、参考になりましたか?注文住宅は、計画する段階で夢が広がります。そのため、家族構成やライフスタイルに合わせて、屋上の設計を考えましょう。また、施工業者によって価格やプランが大きく異なるため、慎重に比較しましょう。注文住宅に屋上を付けるか検討している方は参考にしていただけると幸いです。

おすすめ関連記事

検索

新着情報

住宅購入において、気密性と断熱性は欠かせない要素です。これらは快適性の実現に不可欠であり、適切なバランスが求められます。この記事では、気密性と断熱性の違いやメリットのほか、高気密・高断熱の家

続きを読む

土地を所有していなくても注文住宅を購入することはでき、人によっては魅力的な選択肢のひとつとなるでしょう。しかし、このプロセスを確実に進めるためにいくつかの重要なステップと注意点が存在します。

続きを読む

注文住宅を建てて夢の住まいを実現するには、計画的な予算と資金計画が成功の鍵となります。今回は、注文住宅を建てる際に考慮すべきポイントと、効果的な予算と資金計画の立てかたについて解説します。こ

続きを読む

二世帯住宅を建てる際の間取り作りのポイントは、親世帯と子世帯の快適な共同生活を実現するために重要です。プライバシー確保やコミュニケーションの円滑化、将来の変化に備える柔軟な設計など、検討すべ

続きを読む

2×4工法は、注文住宅に人気の木造建築です。この記事では、その優れた特性や制約について詳しく解説します。気密性・断熱性に優れ、耐震性も向上し、自由なデザインが可能。一方で大きな窓や防火対策に

続きを読む

豊かな自然とともに暮らすボタニカルな生活を注文住宅で実現しませんか?この記事では、植物を取り入れるメリットとボタニカルな雰囲気を作るための育てやすい植栽の選び方について解説します。さらに、植

続きを読む

注文住宅で庭を作るか、作らないかは、案外迷うところです。庭は欲しいけれど、どんな点に気を付けて作ればよいのか、まだ庭を作るとは決めていないけれど悩んでいるという方へ、今回は、注文住宅で庭を作

続きを読む

注文住宅と建売住宅はそれぞれにメリットとデメリットがあります。注文住宅では自由な設計やカスタマイズが可能で、自分の理想を具現化できますが、建築費や時間がかかるデメリットもあります。一方、建売

続きを読む

住宅を新築する際に、「ZEH」という言葉を目にすることがあります。ZEHとは、実質的にゼロエネルギー消費またはエネルギー生産量が消費量を上回る住宅のことを指すものです。では、ZEH仕様の住宅

続きを読む

近年、注文住宅でインナーガレージを取り入れるところが増えています。自分の愛車を家の近くで好きなだけ眺められるインナーガレージは、車好きにとってはたまらないものです。ここでは注文住宅にインナー

続きを読む