注文住宅にインナーガレージを設置するメリット・デメリットについて解説

公開日:2023/07/15   最終更新日:2023/05/29


近年、注文住宅でインナーガレージを取り入れるところが増えています。自分の愛車を家の近くで好きなだけ眺められるインナーガレージは、車好きにとってはたまらないものです。ここでは注文住宅にインナーガレージを設置するメリット、デメリット、インナーガレージをつくる際の注意点について解説します。

注文住宅にインナーガレージを設置するメリット

インナーガレージのメリットは、主に次のようなポイントにあります。

住宅と駐車スペースとの距離が近くなる

注文住宅にインナーガレージを設置するメリットは何といっても、住宅と車を保管するガレージの近さでしょう。車を所有すると問題になるのが駐車場の確保ですが、都心などは駐車場が少ないうえに、徒歩圏内に駐車場を借りられる場所がないといったこともあります。そうなると、「自分の土地に駐車場を作ったほうがお金もかからないし、利便性も高いインナーガレージを作ろう」となるのは、自然な考えでしょう。

雨に濡れにくく、室内でのメンテナンスも容易

雨に濡れずに乗り降りしたり、メンテナンスができたりするのもメリットでしょう。駐車場が離れた場所にある方は、駐車場から雨の中を歩いて移動しなければならないのはもちろん、重い荷物を搬入したりする場合にも不都合があるでしょう。また、車をメンテナンスする際も借りている駐車場では他の車の出入りのあるなか、狭い場所で作業しなければならず、一部の駐車場ではメンテナンスすら禁止しているところもあります。これらを気にせず、自分のペースで愛車をメンテナンスできるのは大きなメリットといえるでしょう。

住宅と車のスペースを一緒にできる

狭い土地でも設置が可能な点もメリットでしょう。インナーガレージは建物の基礎部分を利用するので、上位階が居住スペースになることが多くなります。こうすることで、狭い土地でも駐車場を確保でき、限られたスペースを有効活用できます。駐車場としてだけでなく、趣味スペース、仕事場として活用できるのもメリットでしょう。アウトドア、釣りなどはもちろん、小さな書斎を設置するなど自分だけの空間を作ることもできます。狭い土地でも拡張性を持たせることが可能なのはインナーガレージの特徴といえるでしょう。

注文住宅にインナーガレージを設置するデメリット

さまざまなメリットがあるインナーガレージですが、その反面にデメリットもあります。

建築費用が高くなる

注文住宅にインナーガレージを設置するデメリットは、建築費用が高くなることでしょう。インナーガレージは建物の基礎部分に設置するものが多いですが、構造上空間ができるので強固な建材や構造にする必要があります。このため、通常のガレージを設置する場合に比べて建築費用は相対的に上がることになります。

音漏れや排気ガスへの対策が必須

音漏れや排気ガスの発生もデメリットでしょう。インナーガレージは車をおく空間を確保するので空洞になります。それゆえエンジン音が響きやすく、その音が居室に響く可能性があります。とくに駐車場のすぐうえに、寝室やリビングをおくとその影響は大きいため、避けるのが無難といえます。

また、騒音は近隣にも影響することがあるので、エンジン音の小さい車種にするなどして、近隣トラブルを事前に防ぐことも必要です。排気ガスはガソリン車では避けて通れない問題です。インナーガレージは密閉された空間なので、排気ガスがこもりがちですが、空調設備を配するか電気自動車を採用することで解決できる可能性があります。

湿気や水が溜まりやすい

湿気や水が溜まりやすいのもデメリットでしょう。密閉された空間、空気の通りにくい空間では吹き込んだ雨や湿気の発生は避けて通れない問題です。これは道路側に向けて傾斜をつけたり、強力な空調設備を配置したりすることで解決できる可能性があります。

インナーガレージをつくる際の注意点

インナーガレージをつくる際の注意点は、上記のようにデメリットの解決方法をしっかりと用意しておくことです。ほかにも注意すべきポイントとして、次のようなことが挙げられます。

ガレージサイズと車のサイズに留意しておく

狭い空間に車を配置するインナーガレージは新しく大きな車を買い替えたり、台数を増やしたりする拡張性に乏しい側面があります。初めからギリギリの間取りである場合は、とくに影響を受けるでしょう。将来的に大きな車種への買い替え、買い増しをしない場合は問題ありませんが、人生は何があるかわかりません。ライフスタイルを考慮して居住している間に、どんな車を使うのか頭に入れておくことは必要といえます。

部屋の間取りにも気を配る

インナーガレージが生活動線などを阻害しないよう、間取りを考えるのも重要です。「車用品などの置き場所に困って、パンドリーとして想定していた場所に置いている」「外に出るために狭いガレージを通らねばならないうえ、車のドアも満足に開けられない」「両手が塞がったまま居室に入るのは通路が狭くて難しい」などといったことがあっては、居室にダイレクトにアクセスする利便性や、生活上の利便性が半減してしまいます。くれぐれも実生活を想定した間取りを練っていくことを忘れないようにしましょう。

まとめ

注文住宅にインナーガレージを設置するメリット、デメリット、インナーガレージをつくる際の注意点について説明しました。便利なインナーガレージですが、考慮しておくべきこともたくさんあります。将来的なライフスタイルも含めて、自分の生活をリアルに想定しておくことで失敗をなくすことができます。こちらで紹介した内容も参考に、素敵なインナーガレージを完成させてください。

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