至福のリラックス空間を演出するために!注文住宅のお風呂選びのポイント
お風呂は日々の生活において欠かせないものであり、住宅建築においてこだわりを持つ方も多いのではないでしょうか。しかし、注文住宅は自由度が高い分、失敗も多く聞かれます。ここではお風呂のタイプごとのメリット、デメリット、注文住宅のお風呂選びのポイント、注文住宅のお風呂選びでよくある失敗について解説します。
お風呂のタイプごとのメリット・デメリット
注文住宅におけるお風呂の作り方のタイプは大きく分けて3つあります。
ユニットバス
これは、最も日本の住宅で普及しているものであり、決まった寸法、決まった建材を住宅の風呂部分にはめ込んでいくもので、概ね規格が統一されています。
メリットは、何といっても価格が安く、品質が安定していることです。規格が決まっているため大量生産ができ、職人の練度が低くても作業ができることが主な理由です。建材も多くの方が受け入れやすいデザイン、色、機能を兼ね備えており、高いコストパフォーマンスを発揮します。最低限の設備を備え、必要なものはオプションにするなどの選択の広さも魅力で、予算に応じた設計が可能です。
デメリットは、規格が統一されている分、大きさ、建材などの幅が限られることです。「規格より広い風呂がいい」「湯船の形を変えたい」などはできないので、人によっては不満足な大きさ、建材、機能になる可能性があります。「万人受けするシンプルな壁や湯船はつまらない」と感じる方にとっては向かないタイプになります。
ハーフユニットバス
こちらは、湯船の高さまでの部分を上記のユニットバスと同じ規格品で揃え、それ以上の部分をオーダーで作るものです。天井、壁の一部などを自由に決められるため、規格品にはない自由なデザイン、色使いなどができるメリットがあります。
デメリットは、価格が上がることです。オーダー品は職人の手作りの部分が多く、最初からすべて制作することもあります。そのため、はめ込むだけのユニットバスと比較して人件費、材料費がかかるため費用が高くなります。
完全オーダータイプ(フルオーダータイプ)
これは、フルオーダータイプとも呼ばれ、完全に施主のオーダーを聞いて1から全てを職人が作り込みます。「広い洗い場が欲しい」「巨大な湯船にジャグジーが欲しい」「他にはない壁の色使いがいい」など、施主の考える理想の風呂が手に入るのは大きなメリットといえるでしょう。世界に1つしかない夢のお風呂を実現するのも夢ではありません。
デメリットは、職人を選ぶこと、価格が非常に高いことです。すべてがオーダーであるが故に、施工は高い技術を持つ職人しかできません。風呂場は居室以上に技術が必要な部位で防水、排水、配管など非常に多くの事を計算して丁寧に施工する必要があります。それをフルオーダーするため、いい加減な技術しか持ち合わせていない職人に任せるのは、非常に危険です。信頼できる職人を見つけ、依頼するようにしましょう。
注文住宅のお風呂選びのポイント
注文住宅のお風呂選びのポイントは非常にシンプルです。これはお風呂選び以外にもいえる事ですが、間取りや建材の仕様を決める際に最も重要なことは「どのような暮らしをしたいか」「何を重要視するか」を決めることです。家を形作るための土台になります。
「お風呂は毎日入るが、湯船に浸かれれば良く、他は拘らない」「お風呂は1日の疲れを癒す大切な時間。誰にも邪魔されずにこだわりの空間を独占したい」というように、お風呂ひとつとっても考え方はさまざまです。
これを決定しないことには、上記の3つのタイプのうちどれを選択するかさえも決まりません。くれぐれも「建築後の生活」をしっかりと思い描いて決定するようにしましょう。
注文住宅のお風呂選びでよくある失敗
注文住宅のお風呂選びでよくある失敗は、挙げればキリがないほど、数多くあります。
代表的なものでは、「お風呂は広いほうがいいと思い、大きくしたらメンテナンスが大変になった」「巨大な湯船を造作で作ってもらったはいいが、お湯を張る時間が長い上に水道代、ガス代がびっくりするほど上がった」「ミストサウナ、浴室乾燥機、物干し竿など使わない設備を導入してしまった」「景色を楽しむために造作風呂を作ったはいいが、窓を開けるとお隣さんに丸見えだった」などがあります。
これらの失敗を防ぐためには、先述の「建築後の生活」をしっかりとシミュレーションし、無理な選択をしないことが重要です。家族間でしっかりと話し合い、実生活に即した機能的で納得のいく風呂を作り上げましょう。
まとめ
お風呂のタイプごとのメリット、デメリット、注文住宅のお風呂選びのポイント、注文住宅のお風呂選びでよくある失敗について紹介しましたが、お風呂は1日の疲れを癒す大切な空間です。多くの方がこだわりを持っている場所でもありますが、快適に過ごすためにはしっかりとしたシミュレーションが必要になります。上記を参考に自分の理想のお風呂はどのようなものか考えてみてください。