自分だけの秘密空間!注文住宅に地下室を設ける際の注意点とは?

公開日:2022/11/15   最終更新日:2022/11/14


理想のマイホームを実現させるために、注文住宅を検討している方が、いると思います。憧れの家を手に入れるために、地下室を作りたいと、考えている方もいるでしょう。この記事では、注文住宅に地下室を作りたいと考えている方に向けて、メリット・デメリットや、費用相場をご紹介します。

注文住宅に地下室を設けるメリット

まずは、マイホームに地下室を設けるメリットを紹介します。憧れを持っている方は多くても、実際に、自宅に地下室がある方は多くないでしょう。

防音性が高く趣味に没頭できる

地下室を自宅に設けたい理由は、人それぞれでしょう。その中でも、趣味に没頭できる空間として、地下室を望む方は多いです。地下室は、地面の中にあり、耐久性を高めるため、床や壁も強い作りにするので、防音性・遮音性に優れています。用途はさまざまで、楽器演奏などの音楽活動や、シアタールーム、仕事部屋など、なにかに没頭する場所として活用できます。

床面積を増やすことができる

家を建てるとき、容積率というものを守らなければいけません。容積率とは、土地の敷地面積に対する、家の延べ床面積の割合のことです。たとえば、容積率70%だと、敷地面積100m²に対して、70m²までの床面積の家を建築できます。しかし、条件を満たした地下室を作る場合、建物全体の3分の1の床面積までは、容積率に算出されなくなります。つまり、地下室を設けることで、普通より、床面積を広くできるのです。

温度が安定しやすく過ごしやすい

地中に空間を作る地下室は、外気温の影響を受けにくいので、温度が一定しやすく、一年中過ごしやすいというメリットもあります。このメリットを生かして、地下室をワインセラーや、食料の保管庫にすることもできます。

注文住宅に地下室を設けるデメリット

自宅に地下室を設けることには、デメリットもあります。事前に確認して、それでも地下室を作ることに、メリットがあるか検討してください。

建築コストがかかる

地下室を作る上で、もっとも検討すべき点は、やはり費用でしょう。普通の部屋を、1部屋作る程度の金額では済みません。地下室を作れるかを調べる調査に始まり、重機で穴を掘り、湿気や浸水に対する構造を作ります。その分、費用もかさみます。費用相場については、後ほど解説します。

温度差で結露しやすい

地下室は外気温に影響されにくく、温度が一定しやすいメリットもあります。しかし、それが結露を生む要因になります。夏の高温で多湿な空気が入り込むと、温度差で結露します。また、コンクリートが水分を吸収してしまうと、カビ臭さの要因になります。

地下室の設置費用相場

ここで、地下室を作るには、どれくらいの費用がかかるかを紹介します。費用相場は幅広いですが、一般的に、1坪50万円から150万円が多いです。また、大手のハウスメーカーよりも、地下室の建築を専門に請け負う業者の方が、比較的安くお願いできる傾向があります。費用の主な項目を解説します。

地盤調査費

地下室を作れる地盤かどうかを、ボーリング調査します。費用相場は30万円前後です。

構造計算費

構造計算とは、外からのさまざまな負荷に対して、構造物がどう変形するか、どれだけ耐えられるかを計算し、判定することです。相場は、20万から40万円です。

︎設計費

地下室の設計を依頼するのにかかる費用です。地下室は、鉄筋コンクリートで造ります。鉄筋コンクリート造の場合、一度取りかかると、やり直しがききません。そのため、緻密な設計が必要です。相場は、30万から80万円です。

︎山留め工事費

地下室を作るために、土地に穴を掘りますが、建設中に地面の崩落が起きないように、長い杭を打ち込みます。この工事費が、200万円前後かかります。

︎掘削費

地下室の広さに合わせて、穴を掘っていきます。重機や土を捨てる費用もあわせ、200万円前後が相場です。

防水工事費

コンクリートに水が染み込むと、カビ臭さの要因になるので、そうならないための対策を行います。また、地下室に水が侵入するようなことがあれば大変です。しっかり、工事をしてもらいましょう。80万円前後が相場です。

注文住宅に地下室を設ける際の注意点

最後に、地下室を設ける際の注意点を、紹介します。ここまで紹介したことを含めて、地下室を作りたいと思った方は確認してください。

︎地下室の3つのタイプ

地下室のタイプは、主に3種類あります。

・全地下タイプ
部屋すべてが地下に埋まっています。光は届きませんが、防音性・断熱性は優れています。

・半地下タイプ
部屋の半分ほどが地盤より上になります。光や換気を重視したいなら、おすすめです。

・ドライエリアを作るタイプ
ドライエリアとは、部屋の外部に空間があることで、風通しと採光をよくできます。

︎避難経路を作っておく

地下室は、シェルターとしても活躍しますが、建物の1階部分と地下室を繋ぐ出入り口だけだと、非常の際に逃げられなくなる可能性があります。ドライエリアを作っておき、地上までの避難経路を確保しておくことで、安心して地下で過ごすことができます。

まとめ

いかがだったでしょうか?この記事では、注文住宅に地下室を設けるメリット・デメリットなどを、ご紹介しました。地下室は夢があるものの、お金がかかり、気をつけるポイントも多いです。それでも、地下室があれば、生活の幅は広がることでしょう。なによりも、安全な地下室を作るために、プロの業者とよく相談してください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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